泌尿器科クリニックでの看護師の仕事について

皆さんこんにちは。私たちの泌尿器科のクリニックで活躍する看護師としての仕事内容について、少し詳しく説明します。

泌尿器科とは！？

まず初めに、泌尿器科は男性のみならず女性や子供の患者さんも多い分野です。尿路結石、膀胱炎、前立腺疾患、腎臓病など多岐にわたる疾患を診療します。そのため、看護師としては、患者さん一人ひとりの状況に対応できる幅広いスキルと知識が求められます。

泌尿器科は恥ずかしいの？

泌尿器科ときくと男性ばかりで恥ずかしい、下半身などを想像することが多いかもしれません。基本的に男性の下半身のトラブルの場合は医師のみが診察するので、女性の看護師が応対することはありませんので安心してください。実際当院では男性と女性の割合は１対１で性差はありません。さらに女性は特に尿もれや膀胱炎など男性よりも多く、尿のトラブルを抱えている方が多いです。泌尿器科の医師は９割以上男性なので、その時に女性のお悩みをしっかり聞いていけるのは女性の看護師ということになります。先生には話しにくいけど、看護師さんなら話しやすいということもよくあります。なのでとてもやりがいのある職場ともいえます。

泌尿器科の看護師としての仕事内容について

①尿検査：

泌尿器科のクリニックで1番多いのは尿検査です。患者様に尿を出していただいたものを遠心分離機にかけて、プレパラートに垂らして、医師の診察室に持っていき準備をします。検査の仕方は慣れれば1日くらいでも習得することが可能です

②残尿測定：

尿がどれくらい残っているかをエコーやブラッダースキャン（残尿装置）で測定します。残尿が多いと尿が最後まで出来れていないことで医師の判断で尿道バルーン（おしっこのくだ）を入れることもあります。

③自己導尿指導

尿が出ない患者様に在宅で使用する自分で行う導尿のキットをお渡しします。これによりご自身でしっかり排尿できるように、それくらいの間隔でするかなどを説明します。

④採血、注射、点滴

一般的な血液検査を行います。また尿路感染症や尿道炎など場合は抗生剤点滴をすることがあります。男性更年期障害の患者様には男性ホルモンの筋肉注射などを行います。

⑤前立腺がんの注射

前立腺がんの患者様は男性ホルモンを抑える注射を打つことがあります。リュープリンとゾラデックス、ゴナックスという３種類の注射があります。特にゾラデックスは針が太いので患者様は痛みを訴える場合もあり局所麻酔をする場合があります。当院ではゾラデックスは針が太いので、針が細いタイプのリュープリンとゴナックスの注射を採用しています。

⑥尿道バルーン留置の介助

泌尿器科のクリニックでは定期的な尿道バルーンを留置している患者様がいらっしゃいます。泌尿器科のクリニックの場合は基本医師が尿道バルーンを留置しますので看護師は介助することが多いです

⑦膀胱鏡の介助

泌尿器科のクリニックでは、膀胱内の観察のために膀胱鏡を持っているクリニックが多いです。介助について看護師が行います。通常の内視鏡と比べても簡便な場合が多いです。またその後洗浄や消毒などを行うことがあります。

⑧手術の介助

泌尿器科のクリニックでは規模によりますが小手術などをしているクリニックもあります。その場合は手術の介助を行います。一般的にクリニックで行う小手術は包茎の手術や前立腺針生検、膀胱鏡でのボトックス注射などです。

1番大事なのはチームワーク！

クリニックは病院と違いスタッフとの連携がとても重要です。クリニックのスタッフと協力し、効率的かつ安全な患者ケアを提供します。医師、他の看護師、技師、医療事務スタッフなどと連携し、円滑な診療のためにコミュニケーションを取ります。私たちのクリニックでは、患者さんに対して最高のケアを提供することを最優先に考えています。そのためには、専門知識だけでなく、優れたコミュニケーション能力、問題解決能力、そして患者さんに対する深い理解と共感が必要です。

泌尿器科の看護師の仕事は！？

泌尿器科の看護師としての仕事は、時にはチャレンジングである一方、患者さんの生活の質を改善するという達成感を得ることができます。患者さんの健康回復を手助けすることは、看護師としての大きな喜びであり、自己成長の機会でもあります。私たちのクリニックでは、看護師の皆さんが十分にスキルを発揮できる環境を提供することを約束します。定期的な研修や学習の機会を設け、専門知識を深める支援を行います。また、働きやすい環境を作るために、職場の文化やチームワークにも注力しています。